どんな空でも 自閉症の娘と家族の日常 

自閉症の娘の育児、家族の記録 支援級の2年生です。

苦手な季節〜娘を亡くした私でも耐えられない犯罪被害〜

苦手な季節。

この肌寒さ、空の様子、緑色だった草木が黄色、茶色に変わっていく、秋が深まるこの季節は、次女が生きていた最後の今頃を思い出す。

次女は亡くなる2週間程前に、中耳炎になって夜間診療に行ったり、膀胱炎になったり、保育園に早く迎えに行って耳鼻科や小児科へ通う日々が続いていた。

仕事を早く帰らせてもらっていて、忙しいのに、、、と思っていたんだ。

けれども…
次女と病院通いをした日々は、もしかしたら遺された時間が少ないことを、本能で次女がわかっていたのかもしれない。

最後に与えられた、母子で過ごした濃厚な時間だったのかもと、亡くなってしばらく経ってから思った。


この12月で事故から16年経つ。
ずっと悲しみにくれていることはなくなったが、年月が過ぎても、悲しみは癒えることはなく、少しのことがきっかけで深い悲しみに落ちる。

交通事故で、突然元気だった娘を亡くし、事故の過失割合は10対0。

相手は無保険、元旦那(次女の父親)の死亡保険に対する相続権の存在、義父(母の再婚相手)の加害者への介入(勝手に金銭の受け取り)

もう、、、
味方になってくれる人がいなくて、相手を憎む力が、私が生きていく力になっていた。
深い悲しみに崩れそうな時も、憎しみだけで進んでこれたのだと思う。

刑事裁判で意見陳述が出来たのも、次女の無念を晴らしたい思い、そして憎しみだけで立ち向かうことが出来たのだと思う。

子供を亡くす、、
これ以上の悲しみはないと思っていた。

一番の悲しみだという思いは変わらない。


そんな経験をした私でも、耐えられない今回の犯罪被害。

ただ相手を憎むことが出来ない苦しみ。

もう人を信じることが出来ない悔しさ。

怒りの持って行き場がない苦しみがある。


日々の忙しさの中で、紛らわせながら過ごしている。


人の命を奪う犯罪が最も苦しいと思っていたが、命に関わる犯罪ではなくても、心が殺される犯罪が存在する…

私は知らずにいた。
知ろうとしなかったんだ。


何をしても、心のモヤモヤが晴れることはない。



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