ある事件の被害に遭った後、いくつかの機関に相談した。
6月に警察署から電話がかかってきてからは、事の重大性に気づき、同様の事件を起こしたら、どのような刑が課せられるのか調べる日が続いていた。
事件のことばかり考えても、自分で解決出来るわけもなく、答えが出るわけでもなく、、、
あくまでも、同様の事件の場合の判例。
考えてもどうしようもならないことは、一旦、置いておいて、考えないようにしていた。
ちょうどこの頃、離別した実父が亡くなった手紙が届き、別の意味で考える余裕がなかった…
話すのは、犯罪被害者支援カウンセリングの場だけにしていた。
しかし、先日、警察署で調書を取ってもらってから、時間があれば、判例を調べるようになった。
犯人が捕まったから良かった…
これで終わり…にならないことを、何よりも知っている。
本当の苦しみはこれからだと…
その中で生きていく辛さを知っているから。
犯人が捕まって終わりではないんだ。
許せない…
倫理観、信頼…って…
怒っても、叫んでも、泣いても、わめいても、どうしてくれるんだよって思っても。
犯罪がなかったこと、被害に遭わなかったことにはならないし、心の傷は消えることはないだろう。
けれども、生きていかなればならない。
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