どんな空でも 自閉症の娘と家族の日常 

自閉症の娘の育児、家族の記録 支援級の3年生です。

ショッキングなニュースの後

先週、テレビを見ていたら、速報でショッキングなニュースが流れてきた。

事実を知ったら、ニュースや映像を見ないように意識していた。

完全にシャットアウトすることは難しく、救急搬送された時の様子を知った。

顔面蒼白…

次女の事故直後を思い出した…

(次女が履いていた靴)

事故の後の記憶は途切れ途切れで、私自身が受けた衝撃もあるけれど、人はあまりにもショックな出来事に遭遇すると、記憶、感覚が麻痺されるらしい。

私達を病院に搬送してくれた救急隊員の方は、偶然にもおばの知り合いで、後におばに話した言葉を聞いたが

【かわいそうにこの子は助からない】とすぐにわかったそう。

直後に次女に話しかけた時、反応は全くなく、ピクリとも動かなかった。
顔色はチアノーゼがひどいような状態。
胸を押し潰されたことによる肺挫傷が原因とのちに知った。(車体は半分ぐらいに押し潰されていた)

素人の私が見ても、重篤な状況と分かった。

集中治療室でやっと会えた次女の顔は白く、身体はだらんとして、人工呼吸器の空気を取り込む音だけがやたら気になった。
その音は今でも鮮明に思い出す。

当時次女は5歳、病院の赤ちゃん用の紙おむつは小さく、大人用のおむつは大きいので、小さな大人用を持って来るよう言われ、ドラッグストアで買い、入院の用意をするため自宅に戻っていた。

もう遺された時間が少ないと、病院から連絡があり、病院に駆けつけた。

人工呼吸器はつけていたけれど、、
私達が到着してから医師が説明してくれて、瞳孔の確認、心停止等を確認して呼吸器を外した。

午後11時40分です…と。

おそらく、私達の到着前に亡くなっていたけれど会わせてから、死亡診断にしてくれたのだろう。

人工呼吸器で命が繋がれていた時は、低体温だったけれど温かかった次女。

亡くなった後は本当に冷たくて、、
あっという間に硬くなって、、、
顔面蒼白、、、真っ白なの。

朝まで元気に笑っていた我が子の最期。

力が全然入らないから、ものすごく重い。
生きている子の寝ている時の重さとは全く違う。

大人3人で抱き抱えて車に乗せた。

医師、看護師達が深く頭を下げて見送って下さった。


16年経つが、元気だった人が亡くなったというショッキングなニュースを見聞きすると、一瞬にして当時の記憶が蘇る。

私が生きている限りずっと続くのかもしれない。

避けられるものは避けて過ごしていくしかないだろう。



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