寒さが増してきて、心も寒く感じられる、私が苦手な季節。
次女が生きていた、最後の今頃の季節を思い出すから。
12月の晴天の日、交通事故に遭い、5歳で亡くなった次女。
何年経っても、交通事故の報道は苦手。
普段は普通に生活していても、一気に当時に戻るから。
朝まで元気で笑っていた大切な人が、その日にいなくなる。
交通事故の現実。
なるべく見ないようにしているが、知っている場所で事故があり、気になり報道を見てしまった。
その事故で、バス停で待っていた2人の方が亡くなった。
仕事で現場に向かう途中、仕事中だが、自家用車を運転していたそう。
見なければ良いのに、ヤフーニュースのコメントを見た。
「会社にも責任あるから賠償してもらえる…」
うちの加害者の勤務先の会社、逃げたよ。
車も社用車じゃなかった。
加害者の自家用車、無保険だった。
民事裁判は、良い大人が責任をなすり付け合い、逃げ道を探す場所。
刑事裁判の時は裁判官の言葉から感じられた次女の命は、民事裁判では全く感じられず、心身共にぼろぼろになった。
事故の報道を見ると苦しくなるのは、亡くなったばかりの今よりも、本当の苦しみはこれからだということを知っているから。
可愛そうに、、、と言ってくれるのはせいぜい四十九日まで。
周りの人々の心ない言葉に傷つく。
交通事故被害者遺族が傷つく言葉。
◉ いつまでもくよくよしていたら、亡くなった子が浮かばれないよ。
→ そうかも知れませんが、そっとしておいて下さい。
◉ もう一人子供がいて良かったね。
→ 遺された子と亡くなった子は、別の子です。
遺された子も、大切な姉妹を突然亡くし、悲しい思いをしているのです。
◉ 加害者は交通刑務所に入ったの?
→ 交通事故で人が1人亡くなった場合、そのほどんどは執行猶予付き判決、罰金刑のみ、不起訴です。
実刑判決が出て刑務所に収監されるのは、本当に僅かです。
うちの加害者は、一般の刑務所に収監されました。
◉ 保険金、沢山貰えたのでしょう?
→ 加害者は無保険でした。
私が加入していた任意保険、搭乗者傷害保険、人身傷害保険で補償されましたが、ご想像されている程、沢山ではありません。
亡くなった命は二度と返ってくることはありません。
泣こうが喚こうが、お金で解決するしかないのです。
一番驚いたのは、元旦那に娘の死亡保険金の相続権があること。
離婚していても父親なので、半分の相続権があります。
私は加害者側とのやり取りに加え、こちらの方にも苦しめられた。
命日の12月に向かう季節、事故の報道が重なると、色々なことが思い出されて苦しい。
上の言葉は、私が実際に言われて傷ついた言葉で、他の御遺族の方が同じように感じると言う事ではありません。
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