どんな空でも 自閉症の娘と家族の日常 

自閉症の娘の育児、家族の記録 支援級の3年生です。

地方裁判所の判決後のこと



ファミリーサポートセンター等の方々からの手紙)


【被害者遺族になるまで知らなかったこと】
続き。


地方裁判所での判決後、被告人が控訴。

次は高等検察庁の検事に連絡。
意見陳述は書面で送付した。

高等裁判所での公判日当日に、被告人は出廷せず、控訴を取り下げ、判決が確定した。

ここまでに事故から1年以上が経過していた。


刑務所に収監された後のことも、連絡がもらえるようにお願いしていたので、書面で何度か来た。

◯◯刑務所に収監されたこと。

禁錮刑だけど、本人の希望により清掃の仕事をしていること。

日常の姿勢、態度など。

刑期を8割過ぎると出所する場合が多いらしい。

けれど…刑期満了までいたらしい、、、


刑事裁判が終了し、次は民事裁判。

民事裁判は、刑事裁判より精神的に苦しかった…

事故の相手には、支払い能力がないので。

そして、様々な書類を目にすることになる。

逸失利益って何?
●生きていたら働いて得られただろう生涯収入。

ライプニッツ係数とは?
●生涯収入一括払いするので、利息は引いておくよってこと。

最終的には金銭化するしかないんだけど…

折れそうな心を奮い立たせ、踏ん張っていた。



苦しい中にも、親切な人、支えてくれる人はいた。


刑事裁判(高等裁判所)の際、付き添いをして下さった方がいた。

犯罪被害者支援センターの相談員さん。

事故当日に、次女が亡くなった時に来た警察官に【犯罪被害者支援センターのカード】を実母が手渡されていたらしい。

ふとした時、そのカードを思い出し、電話をしたのが始まりだった。

支援センターが出来たばかりの頃だった。

相談員さんの暖かい対応に救われた。

頂いた手紙は、今でも大切に残している。


いつか相談員さんのように、人をサポート出来る側になりたいな、、と思い、通信制大学に入学し心理学を学んだ。

いまだ実現できず…

支援を受ける側にいる。

自分達が生きているだけで精一杯よ…


この記事の星野さんと、同じ病気の私。


「ある時、『〇〇できるようになったら〇〇しよう』という考えが自分を苦しめていることに気がつきました」

星野さんのこの言葉がすっと入って来た。


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